はじめに
分譲マンションは私有財産から社会的財産へ
※社会的財産とは社会に必要不可欠な財産という意味の造語です。
国土交通省は分譲マンションを私有財産として、長期間にわたり色々な問題に見て見ぬふりを続けてきましたが、ここ数年でようやく重い腰を上げた感があります。
合意形成の難しさゆえ耐震補強や建て替えなどの大きな決定がなかなか進まない、居住者と建物のいわゆる2つの老いなど、ずっと前から指摘されていたこれらの問題について、最近はあらゆる方向から検討が始まっており、今後、次々と法改正や仕組みが形成されていくはずです。
その第一弾なのかはわかりませんが、マンション管理計画認定制度が始まりました。
これは、行政が設定するマンション管理適正化指針に照らして、各々のマンションが基準を満たす場合には合格マンションとして自治体の認定を受けられるという制度です。
マンション管理の優劣を自治体が判定し、優良マンションにはお墨付きを与えるということです。
そして、認定にはインセンティブが用意されており、今後まだまだ流動的に変化すると思いますが、区分所有者が負担する固定資産税の軽減措置など従来はタブー視されていたような画期的な制度も用意されます。
つまり分譲マンションは社会的財産としての第一歩をふみ出したと言えるでしょう。
私がマンション管理士業を始めてから20年以上が経過しました。
おかげさまで、認知度はかなり高まっており、手広く活躍している仲間も数多く存在しています。
私たちマンション管理士は管理組合運営について興味があったり、自分たちの住まいをもっとよくしたいと思ったりしていても、それを実行していくまでの知識、時間、エネルギーが足りないという管理組合のお手伝いをするパートナーです。
上に書いた認定制度のサポートなどきっかけは何でもいいのです。
自分の城であり、財産であり、生活そのものでもあるわがマンションを、今よりランクアップさせるため、ぜひ私たちマンション管理士に声をかけてください。