昨年の家電製品エコポイントに続き、3月8日より住宅版エコポイントの受付が開始されました。
住宅版エコポイント制度とは、省エネルギー住宅の新築や省エネ効果のあるリフォーム工事に対してエコポイントを与え、エコポイントは様々な商品やサービスと交換できるというものです。
まず、マンション管理組合でエコポイント制度を利用できるかどうかですが、管理組合の申請も可能となっています。
しかし、リフォーム工事の着工を今年中に行わなければならず、準備期間を考えるとスケジュール的には若干厳しいような気がします。
では、既存マンションにとってこの制度は使いづらいのかと言えば、決してそんなことはありません。
エコポイント対象商品で最も手軽、かつ効果が実感しやすいリフォームの代表を挙げろ、と言われれば、「内窓の設置」と私は答えます。
内窓の設置は専有部分のリフォームですから、区分所有者単位で実施できます。また、マンションは戸建に比較すれば窓が少ないですから手軽に(低価格で)リフォームできます。さらに、マンションでは効果が実感できやすいと言えるのです。
一戸建ての場合、築年が古い住宅などは壁や天井の断熱材が十分に施工されていません。ですから、窓だけ断熱性能を高めても効果がいまひとつ実感できないということがおこり得ます。
しかし、マンションでは外壁に蓄熱性があり、壁よりも7倍から12倍、熱を伝えやすいといわれる窓の断熱性能を高めれば、今以上に温度のバリアフリーが可能となります。
それだけではありません。上下左右のお隣さんが有効な断熱となるのです。
そもそも断熱材の仕組みとは空気層を確保することにより熱の移動を極力少なくするというものですから住戸が隣接しているマンションは断熱には有利なのです。
窓は技術の進歩により断熱性能が飛躍的に向上していますし、内窓の設置は断熱性能だけでなく、防音性能の向上も期待できます。
各サッシメーカーからエコポイント対象商品が数多く発売されていますから、興味をお持ちの方は一度問い合わせてみてはいかがでしょうか。
[2010年3月18日]