バルコニーの通常の用法とは?
朝晩は秋の気配を少し感じる季節ですが、日中はまだまだ暑さが続きそうですね。
特にマンションは暑いです!
コンクリートの建物は蓄熱するため、特に夜、外が涼しくなってきて、そろそろエアコンを切りたい時間帯でも熱気が逃げないところが何とも歯がゆいです。
ちなみにこれは一般論であって、上層階で風が強く吹き涼しい、と感じられる方や南向きバルコニーで直上階のバルコニーが庇(ひさし)の役目を果たすため、そんなに暑くないよ、と感じられる方もいらっしゃると思います。
ともかく、夏の暑さ防止対策には皆さん関心をお持ちのことと思います。
巷でよく取り上げられるものとして、すだれやよしずをかけることがあります。そして最近はゴーヤなど植物のカーテンを育てたりするのもはやっていますよね。
では、バルコニーにすだれやよしずをかけることは、管理運営上の問題はないのでしょうか?
国土交通省のマンション標準管理規約ではバルコニー等の使用について、「通常の用法に従って使用する」と記載しているのみで、実際は各マンションの使用細則等で制限されることになります。
一般的な使用細則では、災害防止の観点から、バルコニー等に発火や引火する恐れのある危険物の保管は禁止となっています。
引火とは、他の火や熱が移って燃えだすことですから、可燃物をバルコニーに置いておくのは、お勧めできないどころか、かなり色の濃いグレーと言えそうです。
しかし、現にすだれやよしずを使用禁止にしているマンションを私は存じていますが、実は、そこまでしなくてもよいのでは?というのが本音です。
向きによっては夏の日差しを遮りたいという気持ちは十分理解できますし、バルコニーには古新聞など不用品の一時置場としての役割も期待したいです。
確かに玄関先など放火の危険がある場所にそれらのものを放置するのはどうかと思いますが、バルコニーは通常居住者しか立ち入りませんので、そこまで厳格に運用しなくても・・・と思うのです。
このように、通常の用法って解釈が難しいケースがあるため、バルコニー等の使用方法については、使用細則等である程度、具体的に記載するのが望ましいです。
すだれやよしず、古新聞等の可燃物の扱い、バルコニーでの散水、床仕上げの変更の可否などですね。
そしてもう一つ。最近トラブルの多いバルコニー内での喫煙を認めるか否か、というのも使用細則に明記しておくべきだと思います。
[2014年8月25日]