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コ ラ ム

村井忠夫さんのブログ


 村井忠夫さんをご存知ですか?
 村井さんは、旧住宅金融公庫・三井海上火災保険顧問を経て、財団法人マンション管理センターの主任研究員を勤められ、既に30年以上の間マンションの管理問題を論じておられるマンション管理評論家の草分け的存在です。
 平成14年のマンション管理適正化法施行前後には、本当に色々なところで講演されたり、書籍を出版されたりで、当時、マンション管理士の駆け出しだった私にとって、憧れともいえる大きな存在でした。
 村井さんのすごい所は、学者や弁護士などと違い、当初からご自身の居住体験に裏づけされた現実的、実学的な解説をされていたことです。
 学者や弁護士の方を否定するわけではありませんし、実際にお世話になっているのですが、参考にはできても、現実はそんな簡単にいかない、結局どう進めていけばよい?などという解説も多いわけです。

 その村井さんも80歳を超え、(少なくとも関西圏では)講演などでお見かけすることが少なくなってきたと感じていますが、今もインターネットでは簡単に村井さんの考えを読むことができます。毎月3回、ブログを更新されているのです。

 村井忠夫のマンション管理ブログ → http://murai.realestate-jp.com/

 このブログは他のマンション管理のブログとは全く違います。
 はっきり言って、あまり面白くないと思います。
 視点、論点が日常に忙殺されている私などとは全然違います。ずっと先を見ておられるのです。
 ですから、目前の問題を解決するために情報収集している場合などにはあまり役に立たないかもしれませんが、熱心な管理組合役員さんやマンション管理士などの実務家には大変参考になるブログだと思います。

 最近の記事で一例をご紹介しますと、(以下引用)
 今年の1月、「マンションの新たな管理に関する検討会」という公式チームが発足した。国土交通省のプレスリリースによると、管理組合の専門家活用とかガバナンス強化、第三者管理方式の枠組み作りなどが検討事項となっており、今後の予定には昨年7月に改正されたばかりの標準管理規約の見直しも掲げられている。

 この検討会では今までおなじみだったメンバーも一新された。斬新な議論を期待しているが、その経過は一般の新聞テレビには出ないから業界新聞などの簡単な記事が唯一の情報源となる。

 今のところ、この検討会は着実なペースで開かれているらしい。3月16日に開かれた第3回の検討会の様子を3月25日付の「マンション管理新聞」が一面トップで伝えた。この日はいろいろな意見が出て白熱化したらしいことがうかがえる。

 ところが、この記事の中に次のようなことが出てきたので、仰天した。記事の終わりの方で、今後の基本的な方向として不在家主の管理組合参加責務が示されたところ、『一部の委員から「理想は分かるがやりたい人が自由にやるべき」「所有者だからといって役員として参加しなくてはいけないのか」という意見も出た。』とあったのだ。これには驚いた。ショックを受けたといってもいい。

 なぜか。分譲マンションの賃貸化という古くからの問題に苦労してきた管理組合の現場が一番苦しんできたのは、まさに、こういう意見の持ち主が多いからなのだ。こういう考え方の人間でもメンバーとして扱わなければならない仕組みの管理組合というのは、いったいどういう性格の組織なのかという根源的な疑問に多くの管理組合が何十年も前から苦しみ続けてきたのだ。・・・(引用終わり)

 いかがですか。確かにこの検討会は「第三者管理」を初めて本格的に議論する検討会で、業界的にはかなり注目されているのですが、一般の方にはほとんど興味が持てない内容だと思います。
 しかし、私にとってはとても参考になる記述でした。
 私もマンション管理新聞でこの記事を見ていましたが、同じような違和感を感じていたからです。今頃そんなこと言って議論が進むの?と。
 村井さんのご意見ということはそれだけ重みがありますから、関係者のどなたかが村井さんのブログを見ておられることを望みます。
 まあそれより、村井さんと同じことを感じていたという事実が、私としては単純に嬉しかったです。

[2012年4月16日]