マンション化率ってご存知ですか?
マンション化率とは、各自治体に居住する総世帯数に対して、分譲マンションがどの程度ストックされているかを調べた「普及率」の数値です。よって、数値が高いほどマンションの普及率が高いということになります。
このたび、東京カンテイがマンション化率の2010年調査結果を公表しました。
その全国平均は11.53%、世帯割合では8.7世帯に1世帯が分譲マンションに居住していることになります。
ベストテンは以下の表の通りです。
順位 都道府県名 マンション化率
1 東京都 24.49%
2 神奈川県 21.53%
3 兵庫県 17.72%
4 大阪府 17.45%
5 千葉県 15.65%
6 福岡県 14.79%
7 埼玉県 13.96%
8 愛知県 11.06%
9 京都府 10.94%
10 奈良県 9.17%
東京、神奈川の1位、2位は納得というか当然という印象があります。東京都の中でも千代田区などはマンション化率が約8割と驚きの数字です。
兵庫、大阪が3位と4位で関西もマンション化率は高いという結果です。
それと、僅差ですが大阪よりも兵庫の方がマンション化は進んでいるんですね。
福岡にマンションが多いのは結構有名ですが、それでも約15%で6位です。
経済振興が著しいイメージの愛知県は思ったよりも低くて約11%の8位でした。
そして何と奈良県が宮城や静岡、広島などよりもマンション化率が高く、全国10位なのです。
やや意外な結果というか、都道府県単位でのデータですから一概には言えないのでしょうが、奈良県は結構マンションが普及しているということになります。
その割には、奈良県のマンション行政にいまいち感がぬぐえないのですが、その辺りは私たち専門家が引き続き行政に対しアピールを続けたいと思います。
しかし、このデータから何よりも私が感じた点は、ランク8位の愛知県でさえ、マンション化率は全国平均よりも低い、ということでした。
マンションって本当に都市型住宅というか、特定のエリアに集中して存在しているのだな、ということを実感した結果でした。
[2011年2月21日]